No.7

Brand_
NO NAME PARISH
Name_
Masaharu Nishiyama
Work_
Shop owner
Profile_
Masaharu Nishiyama
大学卒業後 レディースのアパレル会社に勤務。営業や企画に携わりその後、外資系企業のアパレル部門でMDを経験。2007年、40歳になったことを機に独立しヴィンテージ家具を中心としたお店を開業。

ヴィンテージ家具を通して本物とはどのようなモノか、またインテリアの楽しさをお伝えできればと思っています。

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_今日はお時間いただき、ありがとうございます。まずは西山さんのプロフィールについて聞かせてください。

大学卒業後、 レディースのアパレル会社に勤務し営業や企画の仕事に携わり、 その後外資系企業のアパレル部門でMDを経験。2007年に40歳になったことを機に、独立しヴィンテージ家具を中心としたお店を開業しました。40歳までにコツコツ資金を貯めて、開業するときには財産の全てお店に注ぎまさに「背水の陣」からのスタートでした。笑 2017年の今年はお店をはじめて10年の節目の年なんです。

_そうだったんですね。開業して10年、おめでとうございます!レディースのファッションに携わっていらっしゃったのも、Shinzoneと共通点があり これまた偶然ですね~。ファッション業界からインテリアの世界で独立しようと考えたきっ かけはどんなところからだったのでしょうか。

もともとインテリアが好きでヨーロッパやアメリカを旅しながらヴィンテージマーケッ トに行くのが趣味でした。国内では見れないものを海外で買い集めて楽しんでいました。そんな中、<衣><食>に関しては東京のマーケットで最新のものがなんでも手に入るし、情報の発信地でもあるのに<住>特に、インテリアに関しては新しいものが出てこず、古い体質のままで印象として、日本はインテリア後進国と感じていました。まだまだ自分が動いてい紹介できるものがあるのではないかまた、北欧では家具は、財産として受け継いでいくもの。使い捨てではなく、モノを大切にする文化も伝えていきたいというシンプルな思いが日に日に強くなったのが独立する想いでした。

_なるほど、使い捨てではなく「受け継いでいく」ことはこれからの消費において大事なことだと僕も感じています。どうしてインテリア後進国になってしまったのでしょうか。

戦後、和から洋へと切り替わっていく中、アメリカの表層的なことを中途半端に取り入れたこと が原因だと思います見た目だけ安くマネをする。洋風、アンティーク風、木目調、ヴィンテージ加工などフェイクな文化はいまや日本の得意分野となり、本物を知らずにフェイクをリアルなモノとして受け入れていることに危機感を覚えました。そして使い捨てられるだけのゴミになってしまうものを消費し続づける文化が定着した事で、インテリアにはお金や時間をかけない風土が蔓延し、楽しむことが忘れ去られてしまいました。ヴィンテージ家具を通して本物とはどのようなモノか、またインテリアの楽しさをお伝えできればと思っています。

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_印象的なお店の名前である「NO NAME PARISH」とは、どんな意味が込められているのでしょうか。

開業前に準備の為、買い付けでロンドンを訪れていました。そこで出会ったディラーと、「まだお店の名前決めてないんだ」という会話になったことがあります。彼にお店の在り方として、「その時々のインスピレーションで変化し進化し続け、いつも期待通りではなく、期待以上の新鮮な発見や、いい意味での裏切りを貪欲に提案していきたい」「VINTAGEが中心だけど、新品のプロダクツがあったり、いつも柔軟でありたい。」そのようなことを彼と話しました。イギリスでは区や街とは別に、教区というものがあります。教区は英語で「PARISH」。常に変化す ることから、「NO NAME PARISH=名無しの教区」はどうだ!と話が盛り上がり、ロンドンのディラーとの出会いが由来で店名が決まりました。人とのつながりで、独立してから今日まで続けてこらたようなものです。

_人との出会いから、店名が決まるなんて、やっぱりご縁は大事ですね。それでは、ご自身が一番最初に買ったヴィンテージアイテムはどんなのものなのでしょうか。

今でも自宅にありますが、高校一年生の時にアルバイトで貯めたお金で買ったレザーのトランクです。当時、松田優作が焼酎のCMで、闊歩しながらレザーのトランクをぶら下げていて、中からゴロンと焼酎の瓶が出てくるものに強烈な格好良さを覚えました。それから似たレザー のトランクを探しに探し、あるヴィンテージショップで見つけ購入しました。そこから、時を経たものだけが醸し出す雰囲気は新しいものにはないから、ヴィンテージプロダクツにどんどん惹かれていきました。古着も随分と買ったりもしました。

_今でも大事にトランクを保管されてるのは、よほど想い入れがあったんですね。まずはトランクや、古着などの身の回りのものからヴィンテージプロダクツに親しまれていき、そこからインテリアへと興味が広がっていったんですね。さまざまなヴィンテージプロダクツを見てきて、ご自身が買い付けの際に心がけているポイントはどんなことでしょうか。

まずは自分が美 しいと思え、実用的で生活用品として機能するモノであるかをよく考えます。どんなに美しくても、家具として実用的でなければ、買い付けることはしません。次に状態がよく、フルメンテナンスを行い、次の世代へと受け継ぎ永く使えるものかどうかも考えます。家具はお家に入れてしまうと、そこから外に出すのはなかなか難しい。だからあとから不具合が出ないように、きちんとした状態で入れたいと心がけています。

_なるほどです。これからヴィンテージ家具を楽しみたい方に何かアドバイスはありますか?

これはもう、たくさんお店を回ってたくさん現物を見てほしいと思います。たくさんの家具を見るうちに 、どのようなモノが好きなのか輪郭が見えてくると思います。そんな中から、自分の好きなお店を見つける。ウチのようにフルメンテンスして販売するお店もあれば、時を経た風合いそのものを良しとするお店もある。お店選びが一番大切なことだと思います。お店に顔を出すことで、コミュニケーションが生まれいろんな情報がインプットできます。そこから自分の好みのライフタイルに合う、使用頻度の高い家具から揃えていけば、インテリアがどんどん充実していくと思います。


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_わかります。デザインに惹かれて買っても、全体と調和しなかったり、ぼくも経験あります。大切なのは全体のバランスと、使用頻度の高いものからですね。西山さんが、個人的に好 きな家具デザイナーはいらっしゃいますか?

もちろん、ハンスウェグナーや、フィンユールなどの巨匠の作品も好きで良く扱います。個人的には、女性デザイナーのグレーテヤルクが好きです。女性ならではの細かい心使い、優しいデザインが気に入っています。彼女は北欧の有名なインテリア雑誌のモビリアの編集長も務め、センスもあり家具について見識が高かった、それゆえに完成度の高い家具を多くデザインしています。


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_最後に、西山さんにとって究極の椅子を一脚あげるとしたら。

うーん。まだその一脚を探しているのだと思います。ずっと探し続けている。なぜなら、その時々の年齢に よって心地よさは変わってくる。20代のときと30代、40代とではクッション硬さや傾斜、好みも変わってくると思う。だから探し続けている。究極の一脚を追いかけ続け、引退したらその一脚をそばに置いて暮らしたいと考えています。

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目黒の柿の木坂の閑静な住宅街にある、 良質なヴィンテージ家具を取り扱うNO NAMEPARISH。
以前からウェブサイトで知っていたけど、 偶然に通りかかったときにお店に入ってみたことがきっかけで大好きなお店になりました。

4/14,15,21,22,28,29。THE WEEKENDER by Shinzoneにて、NO NAMEPARISHのPOP-UP STOREをオープンします。4/15は19時より「家具のメンテナンスについて」を解説するWORK SHOPを開催いたします。どなたでも、ご入場いただけますので、ぜひ、遊びにいらしてくださいませ。
(Interview&Photo by クリエイティブディレクター染谷)

 

 

 

<THE WEEKENDER by Shinzone>

http://www.shinzone.com/weekender/




<NO NAME PARISH>

http://www.nonameparish.com/